「生え際が後退してきた気がする」「これってM字はげ?」と不安になる方もいるでしょう。M字はげは進行性のため、放置すると手遅れになる可能性もあります。しかし、適切な治療により改善が期待できます。
本記事では、M字はげの判断基準や生まれつきの富士額との違い、原因や前兆について詳しく解説します。また、M字はげのセルフ対策から、ミノキシジルなどの治療薬を用いたAGAクリニックでの本格的な治療法、年代別に似合う髪型まで幅広く紹介するので、M字はげでお悩みの方は参考にしてください。
目次
M字はげは勘違い?どこからがM字はげか判断基準を解説

「最近おでこが広くなってきた」「生え際が薄くなった気がする」と感じている方は、M字はげの可能性があります。しかし、M字はげには明確な判断基準があり、正しい知識を持つことで適切な対策を始められるのでチェックしてみてください。
M字はげの特徴と判断基準は?セルフチェック法を紹介
M字はげとは、額の生え際が両サイドから後退し、アルファベットの「M」の形に見える状態を指します。これはAGA(男性型脱毛症)の最も典型的な症状で、多くの男性が経験する薄毛のパターンです。
生え際の両サイドが剃り込みのように後退する一方で、中央部分の髪は比較的残っているのが典型的な形です。この変化は急激に起こるものではなく、徐々に進行していくのが特徴です。

「どこからがM字はげか」をセルフチェックする方法をいくつか紹介するので、当てはまるか確認してみてください。
最も簡単な判断方法は、指2本分が後退基準です。生え際が指2本分(約2cm)以上後退している場合、M字はげの可能性が高いと考えられます。

医学的には、ハミルトン・ノーウッド分類という国際的な基準が使われています。この分類では、「耳の上部と頭頂部を結んだ線と、最も後退している生え際の距離が約2cm」の場合、M字はげと診断されます。

最も確実な判断方法は、過去の写真との比較です。3ヶ月前、半年前、1年前の写真と現在を見比べることで、生え際の変化を客観的に確認できます。
比較する際のポイントは、できるだけ同じ角度・同じ表情で撮影された写真で、額の形や左右の生え際、生え際の毛髪の密度を比較するとよいでしょう。
M字はげの前兆として、生え際の毛が他の部分より細く短くなり、ハリやコシがなくなって密度も薄くなります。チェック法としては、生え際や後頭部の毛を指でつまんで太さを確認したり、抜け毛をチェックしてみてください。短くて細い毛が多い場合はAGAの可能性があります。
M字はげは徐々に進行しますが、変化に早く気づくことで、早期治療に繋げられるため、月1回程度の定期的なセルフチェックをおすすめします。
ただし、これらのセルフチェック方法は目安となるため、正確な診断には専門医の判断が必要です。不安がある場合は、AGA治療専門のクリニックで相談することをおすすめします。
勘違いしやすい?M字はげと生まれつきの富士額
M字はげと間違えやすいのが、生まれつきの富士額(ふじびたい)です。富士額は生まれつき額がM字型になっている状態で、これは薄毛ではありません。両者を正しく見分けることが、適切な対策を始める第一歩となります。

富士額は生まれつきの額の形状なので、時間が経っても変化せず、毛髪の密度や太さにも問題ないため、M字はげではありません。
M字はげは進行性の症状で、徐々に生え際が後退し、毛髪が細くなって密度も薄くなります。
判断に迷う場合は、「変化があるかどうか」が最も重要です。過去の写真と現在を比較し、明確な変化があるかを確認してみるとよいでしょう。
また、家族に同じような額の形の人がいる場合は富士額の可能性が高く、生え際の毛が細くなったり、細く短い抜け毛が増えている場合はM字はげの可能性が高いといえます。
生まれつきの富士額ではなくM字はげと思う方や、自分での判断に不安がある方は、AGA治療専門のクリニックで診断を受けることをおすすめします。早期発見・早期治療により、M字はげの進行を効果的に抑制できる可能性が高まります。
M字はげのほか、AGAの代表的な症状に「つむじはげ(頭頂部の薄毛)」があります。両者の違いを理解しておくと、適切な対策ができるでしょう。

AGAが進行すると、M字はげとつむじはげが同時に現れたり、つながったりすることもあります。
M字はげは治らない?M字はげの原因をチェック!

「M字はげは治らない」という話を聞いたことがある方も多いでしょう。しかし、現代の医学では適切な治療により改善が期待できます。まずは、M字はげの原因を正しく理解することが重要です。
M字はげはAGA(男性型脱毛症)が主な原因?
M字はげの約90%以上は、AGA(男性型脱毛症)が原因とされています。AGAは男性ホルモンの影響により発症する進行性の脱毛症で、適切な治療を行わなければ徐々に進行していきます。
AGAによるM字はげは、ホルモンの作用により発症します。まず、男性ホルモンのテストステロンと5αリダクターゼという酵素が結合することによって、強力なDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されます。このDHTが毛根の毛乳頭細胞と結合することで、毛髪の成長を阻害すると言われます。

毛髪の成長を阻害されると、通常2~6年ある毛髪の成長期が数ヶ月から1年程度に短縮され、毛髪が太く長く成長できず、細く短い毛髪へと変化します。進行すると、最終的に毛根が機能を停止し、毛髪が生えなくなります。
「なぜM字部分が影響を受けやすいのか」というと、前頭部の生え際(M字部分)に5αリダクターゼⅡ型が多く分布しているからです。5αリダクターゼにはⅠ型とⅡ型がありますが、Ⅱ型5αリダクターゼはテストステロンをDHTに変換する能力が高く、前頭部のM字部分と頭頂部が最も影響を受けやすくなります。
なお、AGAは年齢とともに発症率が高くなる傾向がありますが、若い世代でも発症する可能性があります。生え際や頭頂部から薄くなる症状がある、細く短い抜け毛が増えている、家族に薄毛の人がいる場合は、AGAのM字はげの可能性が高いといえるでしょう。
M字はげは父親から遺伝する?
「父親が薄毛だから自分も薄毛になる」「母方の祖父が薄毛だと遺伝する」など、M字はげの遺伝について様々な話を聞いたことがあるでしょう。
M字はげは遺伝的要因が大きく関与していますが、遺伝だけではなく、複数の要因が重なって発症します。

M字はげで遺伝するのは、テストステロンをDHTに変換する5αリダクターゼの活性度と、DHTと結合するアンドロゲンレセプターの感受性です。活性度や感受性が高いほど、薄毛になりやすくなります。
実際の遺伝パターンは複雑で、父親・母親両方からの影響に加え、環境要因も重要な役割を果たします。そのため、同じ家族でも症状には個人差があります。家族に薄毛の方が多い場合は発症リスクが高くなりますが、家族歴がない場合でも発症することがあります。
遺伝的要因があっても、食事や睡眠、ストレス管理などの生活習慣改善により影響を軽減でき、早期にAGAクリニックなどで適切な治療を始めることで進行を大幅に遅らせることができます。
M字はげの前兆と発症パターン・進行速度を解説

M字はげは突然発症するものではなく、徐々に進行していきます。早期発見できれば適切な対策が始められるので、ここでは前兆や初期症状について解説します。
M字はげの前兆と初期症状
M字はげの前兆としては、以下のような症状があります。
通常の抜け毛は太くて長いですが、M字はげの前兆では細くて短い抜け毛が増えてきます。また、1日の抜け毛が100本を超える状態が続く場合も、M字はげの前兆といえるでしょう。
生え際の毛髪にハリやコシがなくなり、ボリュームが減ってきます。以前と比べて髪型がまとまりにくくなったり、スタイリングが決まらなくなることもあります。
健康な頭皮は青白い色をしていますが、M字はげが進行すると頭皮が赤みを帯びたり、脂っぽくなることがあります。また、頭皮が硬くなる、かゆみやフケが増えることもあります。
鏡で正面から見たときに、以前よりもおでこが広く見えたり、生え際のラインが不自然になったと感じる場合があります。
これらの前兆に早く気づくことで、進行を抑制する治療を始められるので、気になる症状があれば、AGA治療専門のクリニックで相談してみることをおすすめします。
M字はげの発症パターンと進行速度
ここでは、M字はげの発症パターンや進行速度について説明します。一般的な傾向を理解しておくことで、現在の状態や今後の見通しを把握できるでしょう。

生え際の両端が少しずつ後退し始めます。この段階では変化に気づかない方も多く、「最近おでこが広くなった気がする」程度の認識であることが多いでしょう。

M字型の形がはっきりと現れ、生え際の後退が明確になります。この段階で多くの方が薄毛を自覚し、対策を検討し始めます。

M字の切れ込みがさらに深くなり、前頭部の広範囲にわたって薄毛が進行します。場合によっては、頭頂部の薄毛と繋がることもあります。
M字はげの進行速度は人によって大きく異なりますが、一般的には5~10年にかけて徐々に進行します。遺伝的要因、ホルモンバランス、生活習慣、ストレスレベルなどが影響し、数年でかなり進行する方もいれば、10年以上かけてゆっくりと進行する方もいます。
重要なのは気づいた時点で適切な対応をすることです。M字はげが進行している段階であっても、治療により現状維持や改善させることは可能です。
自分がAGAを発症しているのか、M字はげが進行しているのか医師に診断してもらいたいという方や治療を検討している方は、こちらの記事もチェックしてみてください。
M字はげは男性に多く見られる症状ですが、女性でも発症することがあります。女性の場合は「FAGA(女性男性型脱毛症)」と呼ばれ、男性のように生え際が大きく後退することは少なく、全体的に髪が細くなったり分け目が目立つようになることが多いです。
原因はホルモンバランスの変化(更年期、出産後など)、ストレス、過度なダイエット、間違ったヘアケアなどが挙げられます。

女性の薄毛治療は男性とは異なるアプローチが必要なため、専門クリニックでの相談が必要になります。
M字はげが手遅れになる前にできる対策

M字はげの進行を抑制するためには、クリニックでの治療と合わせて日常生活での対策も重要です。生活習慣の改善により、治療効果を高めることができます。
生活習慣を見直してM字はげの進行を抑制!
M字はげの進行抑制には生活習慣の改善が重要なので、まずは以下のポイントを見直してみましょう。

髪の健康には、バランスの良い栄養摂取が欠かせません。髪の主成分であるケラチンの材料となるたんぱく質(鶏肉、魚、卵、大豆製品など)を積極的に取り入れましょう。
また、亜鉛(牡蠣、牛肉、ナッツ類など)・ビタミンB群(レバー、卵黄、納豆など)が髪の健康に重要と言われます。
一方で、過度な糖質や脂質の摂取、アルコールの飲み過ぎは頭皮環境に悪影響を与える可能性があるため、控えめにしましょう。

質の良い睡眠は髪の成長ホルモンの分泌に重要です。1日7〜8時間の睡眠を確保し、規則正しい睡眠リズムを心がけましょう。就寝前のスマートフォンやパソコンの使用を控え、リラックスできる環境を作ることで睡眠の質を向上させることができます。

慢性的なストレスはホルモンバランスを乱し、M字はげの進行を加速させる可能性があります。週3回30分以上の有酸素運動や、ヨガ・瞑想などのリラクゼーション法がストレス解消に有効と言われます。

ぬるま湯で予洗いをし、指の腹で優しくマッサージするように洗います。シャンプーの2〜3倍の時間をかけてすすぐことが大切です。また、1日5分程度の頭皮マッサージも血行促進に効果的です。

喫煙は血行不良を引き起こすため禁煙がおすすめです。飲酒については週2日の休肝日を設けるなど、適度な量に留めることが大切です。
これらの対策はM字はげの進行抑制に効果的なので、生活に取り入れてみてください。
M字はげの治し方・治療方法を紹介!手遅れでも治る?

生活習慣の見直しだけでは「M字はげは治らない」と諦めている方も多いでしょう。その場合はAGAクリニックの受診をおすすめします。現在では様々なAGA治療の選択肢があり、適切な治療で進行の抑制だけでなく、M字はげの改善も期待できるでしょう。
M字はげのミノキシジル・フィナステリドは効果ある?
多くのAGAクリニックでは、M字はげ(AGA)治療薬としてフィナステリド・デュタステリドの内服薬のほか、ミノキシジルの外用薬や内服薬を用います。ミノキシジル外用薬は濃度の低いものであれば市販でも購入可能ですが、内服薬はクリニックでの処方が必要です。
ここでは一般的なAGA治療薬を紹介します。

M字はげの原因であるDHT(ジヒドロテストステロン)の生成を抑制する内服薬です。5α還元酵素II型を阻害することで、毛髪の成長サイクルを正常化し、抜け毛を減少させる効果があります。
フィナステリドよりも強力な作用を持つAGA治療薬です。5α還元酵素I型とII型の両方を阻害するため、より高い効果が期待できますが、副作用のリスクもやや高くなります。
ミノキシジル外用薬は、頭皮に直接塗布することで発毛を促進する薬剤です。血管拡張作用により毛根への血流を改善し、毛母細胞を活性化させて発毛を促進します。
ミノキシジル内服薬は血中から作用するため、外用薬よりも強力な発毛効果が期待できますが、日本では未承認のため、医師の指示のもと処方されます。全身への作用があるため、血圧や心臓への影響に注意が必要です。
フィナステリド・デュタステリドが「守りの治療」として抜け毛を防ぎ、ミノキシジルが「攻めの治療」として発毛を促進することで、単剤使用よりも併用することで高い改善効果が期待できます。

一般的には効果を実感するまでに3〜6ヶ月程度かかることが多く、継続して治療することが重要になります。
なお、フィナステリド・デュタステリドでは性欲減退や肝機能障害、ミノキシジルでは頭皮のかゆみや動悸などの副作用が起こる可能性があるので、医師の指導のもとで使用することが重要です。
AGA治療薬のフィナステリド・デュタステリドを通販で購入したい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
M字はげの治療薬として、ミノキシジル外用薬は市販でも購入できますが、市販薬は濃度が1~5%の低濃度のものしか購入できません。また、フィナステリドやデュタステリドなどの内服薬は市販されていないため、M字はげの改善効果には限界があります。

AGAクリニックでは、高濃度のミノキシジルやフィナステリドなどの複数の治療薬を組み合わせた治療が可能で、一人ひとりの症状に応じた最適な治療プランを提案してもらえます。
副作用への対応や治療効果のモニタリングも受けられるため、M字ハゲに効果的な治療を求める方や副作用が心配な方は専門クリニックで処方してもらうといいでしょう。
M字はげの注入治療や自毛植毛について解説
治療薬だけでは改善が困難な進行したM字はげに対しては、注入治療や自毛植毛などの選択肢があります。

ミノキシジルや成長因子、ビタミン、ミネラル、アミノ酸などが配合された薬剤を極細の針で頭皮に直接注入する治療法です。治療薬では到達しにくい深部まで有効成分を届けることができるため、効果が期待できます。
幹細胞から抽出した成長因子を注入する再生医療の一種です。従来の治療で効果が不十分だった方でも、改善が期待できる場合があります。
進行が著しいM字はげの治療法です。後頭部から毛包を採取し、M字部分に移植します。移植した毛髪は生涯にわたって生え続けるため、長期的な改善効果が期待できます。
中度〜重度のM字はげの治療は、AGA治療薬のほか注入治療や自毛植毛なども検討するとよいでしょう。
ただし、これらの治療法はすべてのAGAクリニックで受けられるわけではありません。とくに自毛植毛は専門的な技術と設備が必要なため、対応できるクリニックが限られています。
また、HARG療法やメソセラピーについても、クリニックによって使用する薬剤や技術が異なる場合があるので、積極的な治療を受けたい方は、複数のクリニックでカウンセリングを受けることをおすすめします。
AGAクリニックの選び方と注意点
M字はげの治療を成功させるためには、信頼できるAGAクリニックを選ぶことが重要です。

なお、注意すべきクリニックは過度な勧誘をする、非現実的な効果を謳う、料金が不明確、医師の説明が不十分なクリニックは避けたほうがよいでしょう。
多くのクリニックではカウンセリングを実施しているので、複数のクリニックで相談して比較することで、自分に最適なクリニックを見つけることができるでしょう。
M字はげの治療は長期間にわたるため、信頼できるクリニック選びが治療成功の鍵となります。
M字ハゲに似合う髪型と隠し方を紹介!

M字ハゲが気になっている方は適切な髪型を選ぶことで、見た目の印象を大きく改善できます。年代別におすすめの髪型を紹介します。
M字はげ20代・30代に似合う髪型は?パーマで隠せる?
20代・30代の方には、ビジネスからプライベートまで対応できるバランスの良い髪型を紹介します。

全体的に短めにカットし、自然な流れを作る髪型です。M字部分を目立たなくしながら、清潔感のある印象を与えます。
スタイリングのポイントは、M字部分の髪を少し前に持ってくることで、生え際をカバーできます。ワックスやジェルで自然な動きを出しましょう。

サイドや襟足を短くカットし、トップとの段差を作る髪型です。
M字部分に視線が向かないよう、サイドの刈り上げでアクセントを作ります。現代的でおしゃれな印象を与えるでしょう。

前髪を上げて流すスタイルで、M字部分を逆に活かす髪型です。
潔く前髪を上げることで、男らしく洗練された印象を作ることができます。ワックスで立体感を出すのがポイントです。

簡単におしゃれ感をだすことができるヘアスタイルです。前髪を分けることでM字部分を目立たなくさせてくれます。髪を乾かす際には最初に後ろから前に向かって乾かしましょう。前髪の中心を立ち上げることで、バランスが良くなるのと、M字部分が割れづらくなります。

強すぎないパーマで自然なカールを作り、髪全体にボリューム感を出します。M字部分の薄さが目立ちにくくなるでしょう。
M字部分を隠したい場合は、前髪を斜めに流してカバーします。
20代・30代のM字ハゲの方は、ヘアスタイルを工夫することで自信がもてるようになるでしょう。
髪を短めにカットし、M字を生かす清潔感のある髪型は、周囲からの信頼も得やすくなり、好感度を高めてくれるでしょう。
ゆるめのパーマは髪全体にボリューム感を与え、M字部分の薄さを目立たなくすることができ、自然なカールが生え際をソフトに隠してくれます。また、パーマをかけることで毛流れに動きが生まれ、M字部分に視線が集中しにくくなるというメリットもあります。
M字はげ40代・50代は坊主やベリーショートが似合う?
40代・50代のM字ハゲの方は、年齢に応じた品格と清潔感を重視した髪型がおすすめです。

M字ハゲを全く気にする必要がなくなるヘアスタイルです。
長さによって印象が変わり、完全なスキンヘッドは強い印象、3〜6mmの長さを残した坊主は親しみやすい印象を与えます。顔の形や頭の形が整っている方におすすめのスタイルです。

全体を短くカットすることで清潔感と男らしさが演出できる髪型です。
M字部分とサイド・バックの長さをあまり変えないことで、統一感のある印象を作ります。手入れが簡単で、忙しい方にも適しているでしょう。

トップを少し長めに残し、サイドを短くカットする髪型です。
M字部分の髪をセンターに寄せることで、薄い部分をカバーしつつ、モダンな印象を与えます。ビジネスシーンでも違和感のないスタイルです。
40代・50代のM字ハゲの方は坊主やベリーショートを選ぶのがおすすめです。短い髪型は清潔感があり、ビジネスシーンでも好印象を与えます。また、スタイリングに時間がかからないのも魅力的です。潔いスタイルにすることでM字ハゲを気にするストレスから解放され、自信を持って日常を過ごせるようになるでしょう。
ただし、坊主やベリーショートは頭の形が目立つため、美容師と相談して頭の形に合う最適な髪型を決めることが大切です。
M字はげに関するよくある質問

M字はげに関するよくある質問をQ&A方式でまとめたので参考にしてください。
M字はげは20代でもなる?
M字はげは20代でも発症する可能性があります。AGAは思春期以降に発症し、20代前半から症状が現れる方も珍しくありません。とくに遺伝的要因が強い場合や、生活習慣に問題がある場合は、若い年齢でも発症リスクが高くなるでしょう。
20代のM字はげの特徴としては、進行は比較的ゆっくりとしていることが多く、初期段階で気づく方も多いため、治療をすることで改善効果が期待できます。
M字はげの兆候を感じたら、できるだけ早くAGA治療専門のクリニック受診することで、早期治療により現状維持だけでなく、改善できる可能性が高まります。
初期段階であれば、フィナステリドなどの基本的な投薬治療から始めることが多いでしょう。
M字はげは保険適用される?
M字はげを含むAGA治療は基本的に保険適用外となります。AGAは生命に関わる疾患ではなく、美容・審美目的の治療と分類されるため、健康保険の対象外です。
そのため、AGA治療にかかる費用(診察料、治療薬代、検査費用など)は全て自己負担となります。

ただし、円形脱毛症、甲状腺疾患による脱毛、抗がん剤による脱毛などの他の疾患による脱毛の場合は、保険適用の対象となる場合があります。また、AGA治療費は原則として医療費控除の対象外ですが、他の疾患の治療に伴う脱毛の場合は対象となる可能性があるため、詳しくは税務署にご相談ください。
M字はげの治療費用はどのくらい?
M字はげの治療は自由診療にあたるため、選択する治療法や通院するクリニックによって大きく異なります。下記にAGA治療の費用相場をまとめたので参考にしてください。
フィナステリド | 3,000〜6,000円程度 |
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先発薬プロペシア | 7,000〜10,000円程度 |
デュタステリド | 8,000〜12,000円程度 |
ミノキシジル外用薬 | 5,000〜8,000円程度 |
ミノキシジル内服薬 | 5,000〜10,000円程度 |
フィナステリド+ミノキシジル併用 | 8,000〜15,000円程度 |
注入治療(メソセラピー) | 20,000〜80,000円程度(1回) |
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HARG療法 | 80,000〜150,000円程度(1回) |
自毛植毛 | 100〜200万円程度(移植する毛包数による) |
費用を抑えたい方は、先発薬よりも安価なジェネリック医薬品を選択したり、多くのクリニックで実施している初回限定価格やキャンペーン・クーポンを活用するとよいでしょう。
また、オンライン診療に対応しているクリニックもあり、交通費などの通院費がかからずに治療が行えるのもメリットです。
AGA治療は半年程度で効果を感じる方が多く、継続することが重要なため、長期的な費用を考慮して治療プランを選択することが大切です。高額な治療費になる際は医療ローンを利用できるクリニックもあるので、検討してみてください。
M字はげは完全に治る?
結論から言うと、M字はげが完全に治ることはありません。AGAは進行性の疾患であり、根本的な原因である遺伝的要因や男性ホルモンの影響を完全に排除することは現在の医学では不可能です。
しかし、適切な治療により進行を抑制し、一定の改善効果を得ることは可能です。現在のAGA治療では、多くの方で毛髪状態を維持することが可能で、初期〜中期のM字はげでは毛髪の太さや密度の改善も期待できるでしょう。

また、積極的な治療においては注入治療を行ったり、自毛植毛によりM字部分に毛髪を移植したり、見た目の大幅な改善も期待できます。
重要なのは、AGA治療は継続が前提となることです。治療を中止すると再び進行が始まる可能性が高いため、長期的な視点で治療計画を立てることが大切です。
M字はげは進行性のAGAが主な原因で、放置すると徐々に進行していきます。
セルフチェックで気になる症状があれば、まずは生活習慣を見直し、専門クリニックに相談することをおすすめします。現在では、フィナステリドやミノキシジルなどの治療薬から、注入治療や自毛植毛まで様々な選択肢があり、M字はげを改善できる治療法があります。
今回紹介した年代別にM字ハゲに似合うヘアスタイルも取り入れることで、さらに見た目が改善されるので、ぜひ参考にしてください。
M字はげは「治らない」と諦めず、正しい知識を持って適切な対策を始めることが重要です。一人で悩まず、専門医に相談して自分に最適な治療法を見つけてくださいね。
参考文献
男性型および女性型脱毛症診療ガイドライン 2017 年版
男性型脱毛の発症メカニズムと治療戦略